出演: オメロ・アントヌッティ, ソンソレス・アラングーレン, その他
監督: ビクトル・エリセ
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
内戦の苦悩を内に秘める父と、彼を静かに見つめる娘を静謐なタッチで描く。ビクトル・エリセの、『ミツバチのささやき』に続く10年ぶりの第2作。
1983年公開のスペイン映画。
光と影。背景の中に現れる要素。暗闇の有効活用。抑えた色彩感。季節感の表現。この映画の映像は、絵画みたいに綺麗。構図がいちいち綺麗。娘が父の思い出を語るナレーションによってストーリーが展開し、そこに、完成度の高い映像美が組み合わさって、いっそう感情の描写性が高くなっていると感じた。
内戦が背景にあり、歴史を知らないと分からない部分もあるかもしれないけど、それを凌駕する繊細な描写がここにはあって、主人公の純粋でまっすぐな姿は、力強くて切ない。誰もが一度は感じたことのある「大人になることへの痛み」。複雑で切ないあの気持ち。それに絡んでくる、親としての愛情と人間としての感情の狭間で揺れる親子関係に、痛いほど感動する。

